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Chap.4-9 Strahl -シュトラール(1)- [Chapter4 剣の記憶]

「てめえら! バルフレアは殺すンじゃねぇぞ!死体じゃ賞金は半分だ!」
 大柄な緑のバンガは、プロテクターの下の鼻息も荒く大口を開けて我鳴りたてた。
 その銅鑼声にカビ臭い籠もった空気はビリビリ震え、野獣のようにノシノシ歩き回るたびに、たわんだ木の床はギシギシ鳴った。「放して!」
 パンネロが悲鳴を上げた。
「うるせぇ!とっとと入れ!」
 3人の子分達はパンネロを前から後ろから小突きながら、その薄暗い部屋にドヤドヤと雪崩れ込んだ。
「おら、ここで大人しくしてろ!」
 一番大柄な子分が太い腕でパンネロの背を突き飛ばした。
「きゃっ!」
 両手を拘束具で固く締め上げられたパンネロは、薄汚れた床の上につんのめるようにへたり込んだ。
「おいおいブワジ、あんまり手荒なマネはするンじゃねえぞ。」
 首領らしい一際大きな緑のバンガが、ピアスだらけの口でニヤニヤ笑った。
「バルフレアを釣るエサだからな。活きが悪くちゃ話になンねえ。」
「だから何度言わせるの!?あの人とは何でもないの!」
 だが幾ら言っても、賞金稼ぎ達は笑うばかりで耳を貸そうとはしない。
「隠すこたぁないンだぜ、お嬢ちゃん。」
 そう言ってパンネロの前にしゃがみ込んだ小柄な子分は、確かギジューと呼ばれている。
「あいつのハンカチを後生大事に握りしめちゃってよ。妬かせるねー。」
 ギジューは目の前でバルフレアのハンカチをヒラヒラと振ってみせた。
「見てたぜ~。ラバナスタでの涙の別れ・・・」
「だからそれは!」
 声を上げるパンネロの顔に、突然そのハンカチがぴしゃりと投げつけられた。
「?!」
 手の中にふわりと落ちたハンカチを取ってパンネロが見上げると、ギジューからハンカチを引ったくった女バンガが、物凄い目でパンネロを睨みつけていた。
「フン!卵も産めないくせに!」
「・・・たまご・・・」



(バンガ族って卵で生まれるんだっけ?)
 あらぬことが頭をよぎりつつも、パンネロはそっと周りを見回した。
 その部屋は、パンネロの目には物置のようにも見えた。
 籠もった空気の中には僅かに汗のような饐えた臭いが混じっていて、木の板を張った床には埃が積んでいた。汚れた壁は細かなひびが入り、一つしかない小さな窓からは弱々しい日の光が差し込んでいる。ガランとした薄暗いその部屋には、傷だらけの粗末な木のテーブルと椅子が数脚、そして粗末な棚ぐらいしかなかった。
 ここに来るまでに岩肌の剥き出しになったトンネルをしばらく歩かされた所からすると、何かの坑道の中の使い古された詰め所なのかもしれない。
 だが、窓の外からは確かに日の光が射している。外で誰かが作業しているような気配もない。
 縛られて木箱に押し込められたり、長い間飛空艇に乗せられたりしているうちに、パンネロはすっかり場所も時間の感覚もわからなくなってしまった。
 一体、ここはどこなのだろう。

 バンガ達は部屋の隅で何やら悪だくみの続きを話している。バッガモナンというリーダーらしいバンガは人一倍いきり立って拳を振り回している。そういえば、前にギーザ草原で見かけた時も、誰かを捜しているような素振りだった。どういう因縁があるのかは知らないが、あのバルフレアという若い空賊への執着っぷりは、単に賞金だけが目当てとも思えない気がする。
 荒々しい彼らを見ていると、まるで正反対なミゲロの穏やかな目を思い出して、パンネロは溜息をついた。今頃、ミゲロもカイツも随分心配していることだろう。
(ごめんなさい。ミゲロさん・・・)
 俯いて涙を浮かべるパンネロの姿に、相変わらず何か勘違いしているらしいブワジとギジューがニヤニヤ笑いながらチラチラと目を向ける。そしてリノという女バンガは、やっぱり今にも噛みつきそうな目でこっちを見る。
(関係ないって言ってるのに・・・)
 パンネロは拘束された手の中の白いハンカチに目を落とした。
「私なんかをさらっても・・・誰も・・・」
 そう呟いたパンネロは、言いようのない心細さを感じて胸が冷たくなった。
(もう誰も・・・)

 パパもママも、お兄ちゃんもいない。
 みんな戦争で死んでしまった。
 自分は、ひとりぼっち。

 パンネロは手の中のハンカチをぎゅっと握りしめた。
(ヴァン・・・)
 心細さと怖さが波のように押し寄せてくるたび、パンネロはその名を呼んでいた。
 調子のいい笑顔と、空を見上げる眼差しが、何度も何度も瞼に浮かんだ。
 今頃、ヴァンはどうしているのだろう。
 バルフレア達と一緒にいるのだろうか。
 それとも、今も暗いナルビナの地下牢に繋がれてるのだろうか。
 無事でいるのだろうか、それとも・・・

     ヴァン!)







「うわっ、すっげー!・・・」
 ヴァンはパイロットシートに食いつかんばかりに後から身を乗り出して、目を輝かせた。その視界一杯に真っ青な空が広がっていた。地上から見上げているだけだったイヴァリースの青空が、今は自分の目の前に、足元一杯に広がっているのだ。
 シュトラールが白い翼に陽を照り返しながら気流を掴んで旋回するたび、キャノピーには眩しいほど輝く東ダルマスカの広大な砂漠と、遠く緑と褐色のまだらに見えるモスフォーラの山地が、青い空と交互にヴァンの目の前でゆっくりと回った。
「あ、あの光ってるのネブラ河だろ?!あんなに小さく見える・・・じゃあ、ナルビナはあっちか・・・。わぁ、雲が足の下に見えるぞ!なあ、どこまで上がるんだよ?」
 頭のすぐ上で機関銃のようにノンストップで響くヴァンの歓声に、バルフレアは苦り切った顔で答えた。
「砂を巻き込むとグロセアエンジンがダメージを受ける。砂漠の上空じゃ高度を保つのは常識だ。」
「ふぅん・・・あ!すげー!!」
 バルフレアの声にろくに耳も貸さず、ヴァンの目はもう雲の上を飛ぶ鳥の群を追っていた。
「見ろよ、あれ!鳥かな?モンスターかな!シュトラールってあれより早く飛べるよな?!」「おい、将軍!」
 たまらずバルフレアが声を上げた。
「こいつのお守りはアンタがしてくれ。・・・うるさくてしょうがない。」
 だがヴァンの隣に座ったバッシュは、鷹揚な微笑を少年の背に向けて言った。
「誰も初めて飛空艇で空に出た時はこんなものだ。君は違ったか?」
「・・・忘れたね。」
 大人達の声などどこ吹く風で、ヴァンは今度はキャノピーから正面に見える、機体と同じほどの長さもある巨大な2本の砲塔を指さした。
「なあ、前のあれ、砲塔だろ?二本もあるんだ!だったらレモラなんか簡単に堕とせるよな?」
「あんな蚊とんぼとシュトラールを一緒にしないで欲しいな。」
 うるさい喚声も愛機に向けられるとまんざらでもないらしい。バルフレアの声に誇らしげな色が滲む。
「わざわざ主砲をお見舞いするまでもない。この船についてこれる奴はイヴァリースのどこにもいないからな!」
 その声と共に右手がギアレバーを一杯に引くと、シュトラールの2枚の主翼が後に閉じて、より流線型を帯びた機体が一気に加速した。空気を裂く鋭い金属音が機体越しにヴァンの耳に響く。
「うわっ!     は、速ぇ!!」
 急なGに思わずバランスを崩したヴァンの代わりに、ヴァンが持ち込んでいた麻袋が転がり落ちた。
「あ、しまった!」
 ヴァンが抑える間もなく、袋は口を開けて中身をぶちまけた。それは、盾に短剣といった防具、武具から、ポーション、エーテル、魔石・・・クランレポートに、いくつもの魔法書がゴロゴロと・・・。
「お前、そんなに持ち込んでピクニックにでも行くつもりか?」
「魔石鉱じゃ、あの賞金稼ぎ達を相手にするんだろ?準備万端ありったけ揃えてきたんだ。」
 ヴァンは荷物を袋にぶち込みながら、ケロリとした顔で答えた。
「ちゃんと魔法も買ってきたんだぜ。ファイアとブリザドとサンダーの三属性の黒魔法だろ、ブラナにボキャルも覚えた方がいいってユグリさんが言ってたし・・・それから・・・」
「そんなに覚えられるの?」
 呆れ顔のフランに、
「もちろん!・・・いや、まぁ・・・そのうち。」
 笑って誤魔化すヴァンにバルフレアが言った。
「とにかく、余計な物はキャビンにでも放り込んでこい!・・・ついでにお前もキャビンで寝ててくれりゃ静かでいいんだがな。」
「冗談!初めて飛空艇に乗ったのに。     あぁっ!!」
 輪をかけて大きな歓声を上げたヴァンは、袋を放り出して眼下の景色に身を乗り出した。

     海だ・・・」

 ヴァンは言葉を無くして眼下の光景に見とれていた。
 空にも見まごう広大な紺青の海面が足の下を覆い尽くし、その表では日の光を反射したさざ波が幾千幾万もの光の粒となって揺れている。どんどん後に流れていく陸地の岸辺を波の細い筋が、鏡のような水面を白く縁取っている。
「お前、海を見るのは初めてか?」
「・・・うん。」
 ヴァンはバルフレアの言葉に大きく頷いた。
「すげぇなー・・・この世にあんなに水がいっぱいあるなんて、俺、信じられないよ!」
 歓声は驚きで上ずった。砂漠の国で生まれ育ったヴァンには、見渡す限り眼下に広がる穏やかな海は、にわかには現実とは思えない光景なのだ。
「広いと言ってもこれは内ナルドア海、三つの大陸に囲まれた内海だ。東に抜けた先には果てもない外海が広がってる。」
「これよりもっと広いんだ!?」
「ああ。誰も果てを知らない広大な海さ。・・・もっとも、外海はヤクトだから飛空艇は飛べないがな。」「へぇ・・・」
 ヴァンは嘆息とも武者震いともつかぬ深呼吸をした。
 ミストが極端に不安定で飛空艇の浮遊石もその力を失う空域     ヤクト。イヴァリースの辺境に幾つか存在するそこは、飛空艇を手に入れたイヴァリースの民にもまだ未知の空だ。
 その下の地上すら、自分はまだ何も知らない。
「イヴァリースって・・・この世界って、ほんとに広いんだな!」
 ヴァンは感に堪えたように両手を拡げた。
「俺、絶対に空賊になる!世界中を飛び回って、全部この目で見てやる!」
 少年の無邪気な笑顔に誘われて、大人達の頬にも自然と微笑が漏れた。
「まずは、ビュエルバだぜ。」
「うん!」
 ヴァンは席に舞い戻ると、袋の中から一冊のノートを取り出した。トマジから貰ったクランレポートだ。ペラペラとページをめくると声に出して読み出した。
「えーっと・・・『ビュエルバはナルドア海上空に浮かぶ空中大陸群プルヴァマの集落のひとつで、ドルストニスという最大の空中大陸に気付かれた自治都市国家。ガルテア連邦時代にこの地を授かったオンドール侯爵家が代々統治を行っており、現在の元首はハルム・オンドール四世。』・・・なんだ、これだけしか書いてないや。」
 ヴァンは拍子抜けしたようにレポートをめくった。モブ討伐の旅のガイドらしきページが幾らかあるものの、ほとんどは何も書いてない白紙のぺーじばかりだ。モンブランがくれたワールドマップを拡げてみたが、ガルテア半島を中心にナルドア海を囲んだイヴァリースの地図には、簡単な地形とラバナスタの名以外は、地名一つ書き込まれていない。ナルドア海の東端に近い場所に色の違うインクで描かれた島々がある。これがビュエルバのあるプルヴァマだろうか。
「これじゃさっぱり分からないや。」
「そんな物は自分の目と耳で確かめて自分で埋めるもんだ。」
 バルフレアが背中越しに言った。
「何もかも教えて貰うばかりじゃ味気ないものさ。違うか?」
「・・・ん?」
 返事がないので振り向くと、ヴァンの席は空っぽだった。隣の席で苦笑しながらバッシュが言った。
「エンジンルームをのぞきに行ったようだな。」
「・・・ったく、落ち着きのない奴だ。」







「なあ、ノノ。」
「クポ?」
 ノノは小さな両手をコンソールの上で忙しく走らせながらヴァンの方を見た。狭いエンジンルームには四方からグロセアエンジンの唸る音が響き、あちこちから青白い光が漏れていた。ヴァンには読み方がさっぱり分からない計器が壁を埋め尽くす中、小さな機関長はウサギみたいに大きな耳をそばだてながら、ぽっちゃりしたお尻を振り振り、狭いエンジンルームの中を踊るように跳び回っていた。
「ノノって、ほんとにバルフレア達と組んでるのか?」
「うん。何かおかしいクポ?」
 ノノはピンクの鼻をピクピクさせて小首を傾げた。緑の帽子と赤いボンボンが揺れる。
「いや別に・・・そうじゃないけどさ。」
 ヴァンはノノが背負っている黄色いリュックサックを見た。
(だって、リュックにチューリップのアップリケついてるし・・・)
 小さな黄色いリュックには、小さな子供が描いたみたいな赤いチューリップが太い糸でざくざく手縫いで縫いつけられている。ウサギとタヌキが混じったような緑のツナギを着たモーグリがそれを背負っている姿は・・・
(か、可愛いけど・・・)
 ヴァンはマズイと思いながらも、頬が緩んでしまうのを抑えられなかった。
(似合わねぇ~~!・・・あの二人に。)
 モーグリ族の飛空艇エンジニアは普通に見かけるけど、街中で評判になるほどスマートで粋がってる空賊コンビのもう一人の相棒にしては、なんともノドカで可愛らしいというか・・・。
「あ、今笑ったクポ?」
「笑ってない!笑ってない!」
 ヴァンは慌てて笑いながら手を振った。
「失礼しちゃうクポ~。モーグリを甘く見てもらっちゃ困るクポ。」
 ノノは小さな口をぷりぷり尖らせてコンソールに飛び乗ると、リュックから取り出したスパナを片手にビシッと空を指さした。
     遙か昔!モーグリ族はみんな背中のキュートな翼で空を自由に飛び回ってたクポ!」
(なんだなんだ?・・・)
 面食らってポカンとするヴァンの前で、ノノはいきなり大まじめな顔で大演説を始めた。
「イヴァリースの空はモグ達モーグリのものだったクポ。それがいつしか、クポの実食べてノンビリぽっちゃりしているうちに、まぁるいお尻がほんのちょ~っぴり重くなっちゃって、ほとんどのモーグリは飛べなくなっちゃったクポ。     だがしかし!ックポ。」
 ノノの熱弁と一緒に赤いボンボンがクルンと揺れる。
「モーグリ族のクールな頭脳と素敵なボンボンとモミジのような器用な手は、飛空艇という大発明をもたらし、イヴァリースの空をこの手に取り戻したクポ!飛空艇のことなら、モーグリは誰にも負けないクポ!」
「・・・分かったクポ?」
「わ、分かった、分かった・・・」
 ヴァンはすっかり圧倒されて苦笑いするしかなかった。カワイイ顔して意外に押しが強いのもモーグリ族なのだ。それに、モーグリ族の機工士としての腕の優秀さはイヴァリースのどの種族も認めるところで、機工学を究めた者にのみ与えられる「エトーリア」    機工師   .の称号を持つ者も、ほとんどがモーグリ族が占めると言われている。
「・・・でも、あの二人は特別クポ。」
 ノノは再び計器にクリクリした目を飛ばしながら言った。何か気になることがあるらしく、短い髭がピクンと震えた。
「あの二人って・・・バルフレア達のことか?」
「そうクポ。」
 ノノは目を細めてニッコリ笑った。
「バルフレアの機工の腕は第一級のエトーリア並クポ。シュトラールをほとんど自分一人で改造して、イヴァリース最速の飛空艇にしたクポ。すごいクポ~。」
「ふうん、そうなんだ。」
「モグが褒めるんだから、ほんとに凄いクポ。フランだって、その辺のモーグリよりずっと機工学に詳しいクポ。モグも負けてられないクポ~。」
 ノノは言葉とは裏腹の真剣な顔で、明滅する計器を見ながら言った。
「ビュエルバに着いたら、あそこのモーグリ達から情報を仕入れて、もっともっと飛空艇のことを勉強したいクポ~。」
 その時、インターコムからフランの声が聞こえてきた。
『ノノ、お喋りもいいけど浮力が落ちてきてるわよ、注意して。』
「分かってるクポ!今調べてるクポ!」
 跳び上がってトランスミッターに向かって元気に答えたノノだったが、心配そうに首を傾げた。どうやらさっきから気になることがあるようだ。
「確かに、ちょっとおかしいクポ・・・。」
 ノノは計器を見たり、リングの回転音に大きな耳を澄ませたりしたが、腑に落ちないように腕を組んだ。
「浮遊石の浮力がどんどん落ちてるクポ・・・急にどうしちゃったクポ~。」
「整備の仕方が悪かったんじゃねぇの?」
「そんなことないクポ!エンジンテストは間違いなく絶好調だったクポ!」
 冗談半分で口を挟むヴァンに、ノノは赤いボンボンを振り回して真っ赤になった。
「横でごちゃごちゃ言ってないでヴァンも手伝うクポ!予備のカートリッジを使ってパワーを上げてみるから、ヴァンはそっちのメータの数値を確認するクポ!」
「何を見りゃいいんだ?」
「吸気ミストの濃度!コンプレッサの圧力レベル!リングの回転速度と浮遊石の浮力のバランス!それから・・・」
 次から次へと指示を出すノノに、読めもしない計器の前でオロオロしながらヴァンが悲鳴を上げた。
「そんなこと言われても分かんねーよ!」
「あーもう!使えない素人クポ~!もういいから、ヴァンは向うで大人しくしてるクポ!」
 痺れを切らしたノノの小さな足が、ヴァンの尻をポコン!と蹴り飛ばした時だった。
     前方に機影確認。』
 二人の頭の上に、フランの落ち着いた声が響いた。
『じゃれてる所に邪魔して悪いけど、お客さんよ。』

     敵機?!」
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